東京のとある教会
そこの中心に神に祈りを捧げる神父がいた
「神よ……」
目を細め、マリアを見つめ、彼は呟く
「また争いが、7度目の争いが始まるようです。」
怒るような
哀しむような
嘆くような
そして喜ぶような瞳を閉じ、彼は後ろを振り向き微笑む
深海のように
夜のように暗くて深い目を細めながらーー…
「おや……我が僻凪(ひかなぎ)教会へ何用でしょうか?」
歴史は再び繰り返すのだろう
その先に、それは何かを得るのだろうか
繰り返し繰り返し、軋んだ音を奏でる螺旋状に繋がれたその鎖の先を知る者は誰もいない