【運命企画】カラスの願い
「志継、貴様はーーー」
暗くて昏い…
あの日、俺の世界から全てが消えた
魔術師の家系
理想の魔術回路
生まれるべきして生まれたモノ
定め、宿命、もしくは運命
ただヒトツの理想に到達する為だけに課せられた鎖
俺はこの鳥小屋から出る術を持たない鴉
羽をもがれて飼われる鴉
外は識れても感じれぬ哀れな1羽
外に出れなくても、
何も感じれなくても、
鎖を利用することはできるのだ
用意されぬ聖遺物
それは自分と合う英霊を呼べる可能性があるということ
そして現れた魔術師
それはあまりにも興味深い話を語る理想の相手
誰もいない部屋に独り、
ベットに寝転び手を上に上げ口をこぼす
「もし聖杯を得られたらーーー……」