黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

跡、赤、汐

赤い光景を見る

夕焼けの様に赤く朱く緋く紅く

それを俺は‘‘識って”いる

……なぜなら【それ】はーーー





少年が居ました
少年には兄と姉、父と母と祖父母が居ました
ですがある夜、少年は独りになってしまいました
彼に残ったものは親譲りの髪色目の色そして家宝だった小さな双子の戟だけだったのです
少年は置いていかれてしまいました
あの緋に全て全て奪われてしまいました
その緋も少年が少年の元に残った双子の戟が消してしまいましたが、
それでも少年は沢山の物を奪われたままだったのです
それはかつての記憶、言葉……
彼は伽藍堂に、空っぽになりました





「……夢」

またこの夢だ
こんな夢に何の意味があるのだろうか

「赤……」

赤色は好きじゃない
だって……

「……あ、れ?」





なんだっけ?