ロジウラダンギ
「ーーーん?」
『いつものところに5時』
嗚呼、またか
「あいつも懲りないね」
*
5時に路地裏
ほの暗い道/心地よい道
少しの塵の匂いが鼻にくる
「来たか」
「2週間ぶりだね、そんなに僕に会いたかったのかい?」
そう笑いかける/そう毒を吐く
この小さな空間に呼び出した張本人はそんな僕を見据えて一拍
「んなわけねぇだろ」
キタナイモノを見る目/アワレナモノを視る眼
まぁまぁ、今日は気分が悪そうだこと
嗚呼くそ、今日は機嫌が良いのかよ
「何かあったのかい?」
「テメェに教えるようなコトはねぇよ」
嘘吐き/偽善者
「異端者な君は僕くらいにしか本音を吐けないのに?」
「ンなもん吐いたことねぇよ、それに」
/お前だって異端者だろうが
「あんまり余計なこと言うなよ、殺すよ?」
[そんなのもうとっくに知ってるんだよ馬鹿]
[だけども奴はまだ俺を殺さない]