黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

Calme

お前は騎士らしく、紳士らしくありなさい


そして……


護るべきものを見つけなさい


「はい、父上

ですが……護るべきものとは、何処で探せば良いのでしょうか」


そうだな……


prrrrr…

「もしもし?はい、月野ですが…
あら、お久しぶりね。
へぇ…ふむふむ
ちょっと待ってね

玲央〜!」


父上が‘‘その件’’について話してから半年程経っただろうか

今、私は白軍の門の前に立っている

髪色のせいか周りの目が少し気になる、が
「ネージュ、気にしないで進んで」

これから私は3年間ここで世話になるのだ
これくらいの事を気にしてはいけない


はしる 走る 奔る

風が鳴く 啼く


「怯むな!敵に背を向けるな!」

中心にある白い姿


「Il ya brillance pour nous!
(光、我らにあり!)
勝利を手に入れろ!進め!」


槍を手に持ち、馬に乗り、そう叫ぶ姿は


一体何人の目を奪っただろうか




カチカチ…カチ

『リン=カルム』

白軍専用の掲示板にそう打ち込み、Enterキーを押す


<今回リンちゃんの出陣見れた!

<えっまじ!?

<リン=カルムさん……あの人すっごく凛々しいのよねー惚れるわー

<他にいないくらい紳士だよなw

<男子頑張りなよwwww

<絶対無理

<おまw

あぁ、やはりあの方らしい

まだ1年目だというのに、名前で調べるだけでも出てくるのか


「……俺も同じ場所に立てるのだろうか」


いや、立たねば


あの方に傷を付けようなどとする野蛮者を消さないといけない


「待っていて下さい




…姉上」