黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

すでに**していた破綻者の独白

突然だが、俺はアイツラに捨てられる前の夢をよく見る



まぁ、そのことに関して特に思う事はないのだが



何かを思うといえばどちらかというと

かつて、この黒軍に入る前に心から欲しいと思った奴らのことだろうか

まぁ……どちらも得ることは叶わなかったが



1人目は世にも珍しいお人好し

アイツに対して抱いていた感情の名はまだわからない



2人目は俺の期待を全て壊したウラギリモノ

あいつに抱いている感情は恐らく嫌悪…嫌悪、なのだろう

あいつを得ようと今は思ってはいないが、なかなか良い駒になってくれたとは思う





そういえば自ら俺の元に来た奴が3人程いたっけ

破綻しているからか、同じく破綻者な俺に寄ってきた使いやすい玩具

破綻しているあいつらが壊れず、長持ちしてくれれば良いのだが





嗚呼、そういえばよく考えると
今欲しい奴がいる



見た目に関して言うなら、奴の弟の方が正直好みだ
あの弟も確かに駒として、愛玩動物として欲しいとは思う

アレが手に入ったのなら弟の方も俺の手元に来るのだろうか



それなら良いと独りごちる



アイツの様にお人好しで

あいつの様に偽善を吐く


アレが手に入ればあの2人に対して抱いていたモノがなんだったのかわかる気がするのだ、
俺の辞書の数項目に変化が生まれる気がするのだ



あぁ、アレは俺のモノになるべきなのだ



そういえばあの時のあの表情はとても良かった

再びあのようにすればまたあの表情が見れるのだろうか


普段は小煩く感じるあの声も

好みでないはずのあの顔も

あの時、確実に俺の何かを満たした



(あの表情をまた見たい)



名前に白があるアレを、同じく名前に入っている夜のように黒く染めたい

黒に堕ちた奴の表情はどのようになるのだろうか

それを知るにはやはりアレを手に入れるしかない

アレを手に入れるにはどうすれば良いだろうか

俺に依存させて、

酔わせてやればいいのだろうか?



駒として玩具として犬として猫として首輪をつなげたい

愛玩動物のように籠の中に入れておきたい

それは、大丈夫なのだろうか





アレが言うにアレはすでにキレイじゃないらしいが、

俺以外のモノにならないのならそれは別に構わない

俺以外のモノになるというのならその相手を駒で潰そう、玩具で壊そう


嗚呼、そうだ

俺のモノだという印をつけるべきだろうか?












「院長

ねぇ院長、

俺の疑問に答えてください




これは、
頭に浮かんでは消えて浮かんで浮かんで浮かんでいくこれは一体何なんでしょうか」