黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

ロジウラダンギ-俯瞰より-

マスクをするのは顔の半分を隠すため

ピンを止めるのはあいつの顔と似てると悟られないため

自ら関わろうとしないのは失わないため



銃を握るのはお気に入りを*すため






prrrrrr


『琉も大概だよねwゆー君のこと言えないwwww僕もだけどwwww』

-何の用だ五月蝿い

『明日、いつものとこね?』

-……わかった





-あっいたいた-
-破綻者と偽善者だ-



人の気配もない路地裏

個性のない古ぼけた建物

その上に立つ影の一つは心の中でくすりと笑い、嗤い、横目で自らの片割れを見た

執着の目、明らかに殺したそうな目

遠くからかつての友人……否、今も友人ではあるが、アレを眺める時よりかはマシかとは思いながら目を細めたその影は下の二つの影に悟られぬよう声を発した

「琉はりっちゃんお気に入りだねー」

片割れの悪い癖を最も理解をしている

否、同じ穴の狢であるのだが

彼は返答がなかろうが言の葉を続けた

「僕はさいきんりっちゃんかわいそうだなーって思うよw

あ、そうだ僕の友達……わかってること前提で言うけど、あの子殺したらりっちゃんも汐も僕が殺すから」

少しの殺気を零しながらそう語られたら片割れはそちらには目もくれずただ一言

「五月蝿い」

と返した









(お前がそいつを殺す際はどうせ俺の姿に化けるのだろう?)