黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

とある転生者の一面

『ねえうみ君
あなたは他の軍に行くの??』

見定めるような目を向けてきた年下を軽く眺め、どうだかなと肩をすくめた

『へえ、そうなんだ
あなたのそういうところ、嫌いじゃないな僕は』







酷い虚無感に襲われ、目が覚めた

ここの所ずっとそうだ

死ぬ感覚に近いそれはリアルでの死とはまた違った不安感を煽る

どうせ暫くは寝れないのだと何も入れてない珈琲を口に含む

いけないと思いはするがある意味安定剤代わりとなっているそれの苦味が口によく合う



このまま無駄に時間を潰すのも良いが、やはり何か惜しい気にもなりうっかり本に手をかけてしまう

死生学
輪廻転生
運命、定め

それらを題材とした本は珈琲と同じように心を鎮める

この世界はどこまで[私の知る世界]なのか、
私は何なのか
運命を変えることができるのか





今更この戦争の行方を案じるようなぬるい人間ではない
だが、せめて償う機会を得れたのだ、頑張らねばならない