黎明の霧

主に企画や妄想でできた設定などの書きだめです。

夜と雀と破綻者

死んでいる雀を見つけた

コンクリートの上でコロリと転がっている

既に硬くなったソレを俺は○➖-*--*●-た



嗚呼あたまがいたい

あんなものを見たせいか

心の中に息づく##が声を上げた



おそらく俺は''そう''なりたいのだ

それに気づいたのはあのお人好しに会うはるか前か

根源的な思考 潜在する願望 眠ったままのそれが脳裏に溶ける

これは今日は帰れないな
と笑ってみたものの行くあてもない


そうだ、今日は暗殺部隊のマネゴトでとやってみようか

脳裏にそんな声が浮かぶ

そりゃ良い、






今は夜だ、目立つ白色はいらないよな?

とあるおんなのこのにっき

11月○日


ぐちゃぐちゃになったしゃしんを見つけた

お母さんと男の人

この人が私のお父さんなのね

わたしのことあいしてくれるかしら


お母さんったらわたしにお父さんのことおしえてくれないなんてひどいのね





11月○日

お父さんにあってみたいなぁ





11がつ○にち

おかあさんがしゃしんをやぶってすてた

おとうさんをひとりじめするのね

おかあさんのいじわる





12月○日

見つけた!

わたしと同じ色の目!しゃしんといっしょのかみのけ!おかおもいっしょだ!


けどどうやって会えばいいのかしら

お母さんにはばれちゃだめ!





12月○日

わたしのお父さんはきっとやさしい

わたしのあたまをなでなでしてくれる

大すきって言ってもらうの





12月○日

お父さんはやさしいからこまった人をたすけてくれるよね!

とぼとぼあるいててお母さんみたいなきれいなかみのけでお目目がきれいなおんなの人をみつけたの!

この人におねがいしてお父さんとなかよくなってもらおっと!





だいせいこう!

ちひろさんがこけたらお父さんがはなしかけた!

これからぼいすれこーだー?もっていってもらうの!

それに今日はクリスマス!いいことばっかり!





12がつ25にち

サンタさんこない

なんで?





1月○日

ちひろさん、お父さんのことすきなんだって

お父さんもちひろさんがすきみたい

わたし、お父さんとちひろさんの子どもになりたいなー





1がつ○にち

ちひろさん、おとこの人

わたしびっくりしちゃった!

まぁちひろさんきれいだからお父さんはすきだっていってくれる、よね





1月○日

お父さんはうそついたことおこってないみたい

よかったねちひろさん!


お父さんが2人いてもいいのかな?





1がつ○にち


お母さんがお父さんじゃない人とけっこんするんだって

お母さんなんてだいきらい





2月○日

お父さんのいえにかくしてもらったとーちょーき

おとこのこ2人がお父さんのことおじさんってよんでた

わたしのいとこになるのかな?

お父さんの家に行けていいなぁ





2月○日

うらやましい

りょーやくんもりゅーやくんもずるい





3月○日

ちひろさんのケーキおいしかった!

ちひろさんなんでおんなの人じゃないのかなー





3月○日

お母さんがうるさい

お母さんとけっこんしたおとこもうるさい

お父さんのところにいきたいなぁ




3月○日

お父さんはやっぱりやさしい

ほかのこまってた人もおうちによんでるみたい

あれ?でもなんでこんなにおんなの人ばっかりなんだろ





4月○日

お父さんのアパートのちかくをとおってみた

だれとも会えなかった






4月○日

ちひろさんの元気がない

お父さんとけんかしちゃったんだって

なかなおりできたらいいなぁ





5月○日

ちひろさんはまだなかなおりできてないみたい

あっでも今日はアパートのちかくでおとこのこ2人見つけた!

あの子たちがたぶんりょーやくんとりゅーやくんだ






5がつ○にち

いえでしようとしたのにつかまった

お母さんもあのおとこもきらい、だいっきらいなのに






5月○日

ちひろさんなかなおりできた!

やった!






6月○日

ちひろさんとおかいもの!

たのしかった!






6月○日

ひさしぶりにりょーやくんとりゅーやくんを見つけた

うらやましいなぁ






6がつ○にち

いままでちひろさんのことすきだって言ってたお父さんがあいしてくれるかもしれない!

ちひろさんならせいこうできるよね?
あいしてるって言ってもらうんだ!

もしちひろさんがしんじゃってお父さんがついていったらわたしもついていこうっと!





7月○日

お父さんがついていかない

よいのせきくんがまだ生きてるからかな?

このままじゃちひろさんがかわいそうだしおいてかれたよいのせきくんもかわいそう

よいのせきくんをころしてあげたらいいのかな??




7月○日

来年の6月○日、よいのせきくんをころそう

同じ日にころされたほうがうれしいよね!





8がつ○にち



なんで?
なんでお父さんがころされちゃうのなんでなの
お父さんはじぶんからついていかないとだめなのになんでなのりょーやくんもりゅーやくんもきらいきらいだいっきらい!



おとうさんのかたきをとらなきゃ

きっとこんな昼放送

『〜♪

YO! SAY夏が 胸を刺激する
ナマ足 魅惑の マーメイド
出すとこ出して たわわになったら
宝物の恋は やれ 爽快っ

〜中略〜

YO! SAY 夏を 誰としたくなる?
一人寝の夜に You Can Say Good Bye
奥の方まで 乾く間ないほど
宝物の恋を しま鮮花?

〜♪』


(BGMが流れ始める)

『はいはーい白軍れぃでぃおはっじまっるよー!
今日もパーソナリティーは僕、りょー!
そしてmixer(音量調整)もりょー!
廊下に出て音量調整の指示をくれるのはれーきゅ…れーくん!

で、今日のオープニング曲はみんなご存知T.M.Revolutionの【HOT LIMIT】!

いやーこれ聴いてたらコーラー振りたくなるよね!れーくん買ってきてくれな……あっごめんねれーきゅん中指立てないでってあれ、BGM上げてって?ごめんごめーん☆


そうそう、放送部ではオープニング曲のリクエストを募集しているよ!

かけて欲しい曲がある人はお近くの放送部員または放送室までその曲のCDを持ってきて下さい!

リクエストが無いなら今週1週間はずっとウルトラソウッ!\ハァイ!!!/にしちゃうよ☆

あっちょっと待ってれーきゅんの視線が痛い』


(BGM変わり)


『あー、うん、それじゃあ次はお天気のコーナーでっす!


今日の放課後のお天気は晴れ時々曇り、気温は約○○度くらいかなー?

雨は降らないとはいえ地味に肌寒い温度だから風邪にはお気をつけて!

もうねー僕は寒いの特に苦手じゃないけど地味な温度の時ってテンション下がっちゃうんだよねー
え?いつも通り??そんなことないよ☆

あっせんせ……ふむふむ?』



『えー、[連絡します 2年○組●●、2年○組●●、今すぐ職員室に来なさい]
繰り返します、2年○組●●、2年○組●●、今すぐ職員室に来なさい

だってさ早くおいでねご愁傷様♡



……うーんと、今日は他に話すことないなやっぱり1人で話すのって難しいねww

あっそうだ、一般の部隊長してる人達は朝に各先生から言われたかもしれないけど放課後に集合するのお忘れないように!



んーじゃあ今日はそろそろ終わろうかな?
次回は快く引き受けてくれた皆さんご存知カルムさんがゲストだよ!

放送部は部員もリクエスト曲もいつでも募集してます!

えーと、それじゃあさよな落雷!!!』








「ふー…れーきゅんおつかれー!」

「お疲れ様です先輩……あの、そろそろれーきゅん呼びやめてほしいのと明日のゲストがカルム先輩とか聞いてないですよ!?」

「んにゃ、だって言ってないからねwwまぁ良いじゃん良いじゃん☆
れーきゅんだってあの子好きでしょー?」

「そういう話では……あと最後のさよな落雷ってなんですか……最後くらいはちゃんとしてくださいよ」

「ごめんごめーんwwww」

かつての操り人形は変わってしまった主を気に入ったようで

「なぁ茜、理央」

「?なんだい秀兎」

「わからないところでもありました?」


もう珍しくも無くなった中1の彼へ向けた高校・大学レベルの勉強の中、その中心である小さな少年が顔を上げ

「ユウトセンパイとか言う奴、知ってるか?」



どこか懐かしさを感じる相手の中を暴こうとしている目でそう問うた(僕/俺たちにとっての毒を吐いた)



「あんたら情報収集の域と人脈けっこう広いだろ?
なぁ、知ってるのか??」



いや、”あの時”のよりも好奇心と興味を持った眼差しか

アイツも昔はこうだったのだろうか


「……その、ユウトセンパイという方は何を?」


2つ歳下の、といってもかなり大人びたこの事柄に関しての相方が問うた

いつも通りのその表情なところを見る限り流石だと思ってしまう

「俺も詳しく知らねぇけど、なんか知り合いの兄貴が泣かされたんだってさ」


「……そう、ですか

すいません、俺の知り合いにはいないみたいです
また少し探ってみたいのでその知り合いの方の名前を伺っても?」


こう見ていると転生してはいてと傍観者的な立ち位置であるこいつが一番、学生兵のようで少し可笑しく感じる

まぁ、僕も人のことは言えないか



嗚呼、この子をアイツに戻そうとするのは一体誰だろう?



「同じクラスの井野って奴」



「井野さん……、わかりました探してみますね」


「それにしても……秀兎が気になるのかぁ、その井野って子のこと気に入ったの?」

恐らくその子も転生者、あまりいらないことを教えず済めばいいんだけど



「んー……俺の顔見た時の目が、な」









そう言いながら目を細めるその姿が、僕の嫌いなアイツそっくりなのは見ないふりをした




















「あ…そういえば秀兎、理央さん、五十土の新作出てましたよ
買ってはいないですけど」

「えっ、まじかよ見つけたなら買っといてくれって言ったじゃねぇか!」

「お金なかったんですよ」

「んー……どうする秀兎、一回休憩して買いに行く?茜はおいといて」

「えっ」

「おうそうすっか!」



五十土 亮哉

この子のお気に入りの作家で、元々読書が好きな僕も大体の作品に目を通した



恐らく彼は


”貴方も大変ですね”


と、嗤いかけてきた僕と同じくアイツに使われていたあの双子の片割れなのだろう


(あの時に戻ったようで忌々しいと感じるなんて)

うちの子転生

浅上 茜/あさがみ あかね(宵乃 汐)
高3
夢で前世を見る為、傍観者的思考
(あ、夢にいた○○とそっくり)等は思ったりする
ちなみに宵乃一家殺害事件前の記憶も夢で見た
屋敷の子供ではないが家族構成は前世と同じ
敬語で礼儀正しい性格で、空手黒帯持ち
従兄弟の秀兎に甘い
秀兎のお隣さんである理央と仲が良く、彼の通っている大学に行く予定



月見里 秀兎/やまなし しゅうと(八雲 祐斗)
中1
記憶なし
茜の従兄弟で高校で習う勉強を教わったりしてる優等生かつ天才だが、生意気なところもある
仲良くなるまで猫を被ったりする
気に入った人や気になる人にはすぐ素の状態で話しかけたり
茜やお隣さんの理央がやけに優しいことにはなんとなく感じるところがある
白色より黒色の方が好き



草津 理央/くさつ りお(露口 律)
大学2年
記憶あり
秀兎のお隣さんで3つ上の姉と二人暮らしなう
兄が姉になって自分が男になれたから転生したことを結構楽しんでる()
お隣さんとこの子である秀兎を一目見た瞬間に祐斗だとわかったが、記憶と全く違う上転生の記憶が無いようなので学年は違っても小学校時代の仲だった時を思い出しながらなにかと甘やかしてる
茜とは結構仲がいい
剣道部に入っている



笠間 裕/かさま ゆう(神立 琉也)
25歳、俳優
記憶あり
クール兼お茶目系男子()として有名になった
本当の意味で愉快犯らしくなり、前世であんだけ機械的だったのが嘘のように楽しい生を暮らしてる
前世からの経験もあってかすぐに才能が認められた
双子の弟である瑶は記憶が無かったようだが好奇心から教えたらなんか信じられた()
前世の知り合いを特に探したりしてはいないが、誰かとあったら面白いだろうな程度は考えている



笠間 瑶/かさま よう(神立 亮哉)
25歳、声優兼作家(ペンネーム:五十土 亮哉/いかづち りょうや)
前世の記憶はないが、裕が言ったんだし多分本当だなー良いネタゲットだぜ()と考えている
ペンネームを五十土=雷=神立、亮哉とした理由はただ単に前世の知り合いが食いついたら面白いなと考えたから(つまりは安定の愉快犯)
個人的に前世の幼馴染だったらしい汐、祐斗という2人と仲が良かったらしい桃也クンという3人が気になるとのこと



渓野 鈴華/けいの りんか(リン=カルム)
大学3年
記憶は一部あり(千景ちゃんのこととネージュのこと、等)
フランスのクォーターではあるが、髪色は黒くなった
花道、茶道、流鏑馬の技術がある才女
その中でも流鏑馬は飛び抜けている
夢で稀に見るチカゲという男の子のことが気になっている
理央と同じ大学



渓野 彾/けいの れい(月野 玲央)
高3
記憶ありだが、前世と現世は別だと割り切っている
姉のことは大切だが前世の時よりはかなりまし()
書法と花道が得意だが最近は影絵が気になっている
五十土 亮哉の本は全て持っており、明らかに前世知り合っていた相手であることを確信している
同じ大学を目指しているということから最近茜と仲良くなった



橘 渚早/たちばな なぎさ(凩 海吏)
小2
記憶は今の所ないが、成長していくにつれ思い出す可能性あり
脚が悪く、車椅子に乗っている
あまり自由がきかないので普段は本を読むことが多い
前世の影響か、頭を撫でられることなどのスキンシップが苦手






翅を千切った雀蜂連れて

ぴんぽーん

ぴんぽーん



「おじさーん、あそびにきたよーアイスちょーだーい!」
「おじゃまします」

「おー琉也と亮哉か、今そっち行けねえから勝手に上がっていいぞ
アイスも勝手に食っていい」

「「はーい」」

いまから

あのひとのところにつれてってあげる










「母さん、」

「なぁに琉也」

「亮哉と遊びに行ってくる」

「……どこに?」

空気が悪くなった、
母さんは一拍おいてそう尋ねたのだが
笑顔が下手くそだ

「駅の近くの公園」

「あらそうなの!暗くなる前に帰ってらっしゃいね?」

これは本当の笑顔
母さんは俺たちがあの人、叔父に会いに行くのが嫌らしい

「亮哉、行くぞ」

「あ、琉待ってよー」

別に嘘は言ってない
公園に行ってから叔父所に行く予定ではあるだけ
嘘ではない






公園に着いた

今日は全然人がいないから貸し切りだね、と琉に笑いかけた

けど、琉は何かを見つめていた

「琉?どしたの??」

「……ブランコのとこ」

「え?」

キィ……キィ…

1人でブランコを漕いでる子が1人

その目は見たこともないくらい綺麗な赤色

「あんなこ、この辺でいたっけ??」

「俺は見たことない」

「んーどうしよっかな、話しかけてみるよ」

「ちょっ、待て!」

琉の制止なんて聞かないで行く

「ねぇ君!」

「えっと、なんですか?」

「1人で遊んでたら楽しくないでしょ?僕らと遊ぼ!」

「いいんですか?」

目を瞬かせる赤目の子は同じ年代とは思えない口調

「うん!僕は神立 亮哉であっちにいるのが双子のにーちゃんの神立 琉也、君は?」

「りょうやくんと、りゅうやくん…




ぼくは、よいの せきです」






赤目の奴…汐は俺たちの一つ歳下かつ、この公園の近くの御屋敷のこどもらしい

普通に喋って、遊んで時計を見ると4時より少し前

あぁ、そろそろ叔父のところに行くか

「亮哉、行くぞ」

「えぇ〜……」

「元々行く約束だっただろ」

「もう、行っちゃうんですか……?」

「……そんな顔をするな、また来る」

そう言って撫でると汐は擽ったそうな顔をする

「あー汐ずるい!僕も!」

「餓鬼か」

「あ、あの!来週の土曜日っていけますか……??」

「んー、多分大丈夫だよ。ねっ琉!」

「そうだな」






少しボロいアパートの2階

叔父さん家はその右側

インターホンを押そうとするけど、琉がそれを遮る

「どしたのりゅ「誰かいる」…え?」

ボソッと告げられ、耳をすます

『なんでも言うこと聞きますから…』

(…少し低めの女の人の声?)



『わたしを理解してくれるのはもうあなたしか…………!』

『あーわかったわかった
お前を愛してやって構わねえよ』

『ほ、ほんとう……?』

『俺が嘘ついたことあったかぁ?なぁチヒロ』

『あ、あなたは私に嘘なんてつかない』

『そうだ

嗚呼、お前さ、俺に愛されてぇなら………………チヒロ、駅近くの屋敷わかるか?』

『?…ええ、まぁ』

『あーお前の心準備とか考えると……そうだな二週間後の…日曜にでもその家の奴全員殺せ
そしたら愛してやってもいい』

『……ッ!?』

『安心しろ、それで警察に行こうが出てくるまで待つし、地獄に堕ちようがついてって、愛してやるよ』

そう言って笑い出したおじさんの……いや、おじとすら思いたくない男の声に吐き気がして、思わず僕は琉の手をつかんで走り出した

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……!!!









「あっりょうやくんりゅうやくん!来てくれたんですね!」

「うんもちろんだよ!ねっ琉!」

「約束だったしな」





「ねぇ汐、来週の日曜って空いてる?」

「んーと……はい!」


「そっかー!」






ゆーやけこやけで

ひがくれて

やーまのおてらの

かねがなる

おーててつないで

みなかえろ



からすといっしょに




「結構遅くまで遊んだし……大丈夫だよ、ね」

「これが俺たちにできる最大のことだったろ?」

「…………うん」



かえりましょ







「ほら、帰るぞ」






『続いてのニュースです

今日夕方、○○市にて一家殺人事件が起こりました

犯人とみられる者は何故か既に亡くなっており

警察は保護したヨイノ セキくんへのカウンセリングと共に
事件の詳細をーーーー






「あの女の人?死んだらしいな」

「うん、そうらしいね
おじさ……ううん、あの男死んじゃったかな??」

「地獄に堕ちたらついてくって言ってたもんな」

ケーサツの人に話して、少しだけ汐と会った

「あー……でもさ、お葬式とかしてないよね??」

汐は壊れてた

「あの男、嘘つきなんだな」

あの男が壊した

「そうだね
あ、もしかしたら失敗したのかも?」

「失敗?」

「うん

あーそうだ、もう夏だね」

「亮哉、ちゃんと話せ、訳がわからん」

「ごめんごめんw

いやね、もう夏でしょ?









スズメバチもいるよねーってね?」

すでに**していた破綻者の独白

突然だが、俺はアイツラに捨てられる前の夢をよく見る



まぁ、そのことに関して特に思う事はないのだが



何かを思うといえばどちらかというと

かつて、この黒軍に入る前に心から欲しいと思った奴らのことだろうか

まぁ……どちらも得ることは叶わなかったが



1人目は世にも珍しいお人好し

アイツに対して抱いていた感情の名はまだわからない



2人目は俺の期待を全て壊したウラギリモノ

あいつに抱いている感情は恐らく嫌悪…嫌悪、なのだろう

あいつを得ようと今は思ってはいないが、なかなか良い駒になってくれたとは思う





そういえば自ら俺の元に来た奴が3人程いたっけ

破綻しているからか、同じく破綻者な俺に寄ってきた使いやすい玩具

破綻しているあいつらが壊れず、長持ちしてくれれば良いのだが





嗚呼、そういえばよく考えると
今欲しい奴がいる



見た目に関して言うなら、奴の弟の方が正直好みだ
あの弟も確かに駒として、愛玩動物として欲しいとは思う

アレが手に入ったのなら弟の方も俺の手元に来るのだろうか



それなら良いと独りごちる



アイツの様にお人好しで

あいつの様に偽善を吐く


アレが手に入ればあの2人に対して抱いていたモノがなんだったのかわかる気がするのだ、
俺の辞書の数項目に変化が生まれる気がするのだ



あぁ、アレは俺のモノになるべきなのだ



そういえばあの時のあの表情はとても良かった

再びあのようにすればまたあの表情が見れるのだろうか


普段は小煩く感じるあの声も

好みでないはずのあの顔も

あの時、確実に俺の何かを満たした



(あの表情をまた見たい)



名前に白があるアレを、同じく名前に入っている夜のように黒く染めたい

黒に堕ちた奴の表情はどのようになるのだろうか

それを知るにはやはりアレを手に入れるしかない

アレを手に入れるにはどうすれば良いだろうか

俺に依存させて、

酔わせてやればいいのだろうか?



駒として玩具として犬として猫として首輪をつなげたい

愛玩動物のように籠の中に入れておきたい

それは、大丈夫なのだろうか





アレが言うにアレはすでにキレイじゃないらしいが、

俺以外のモノにならないのならそれは別に構わない

俺以外のモノになるというのならその相手を駒で潰そう、玩具で壊そう


嗚呼、そうだ

俺のモノだという印をつけるべきだろうか?












「院長

ねぇ院長、

俺の疑問に答えてください




これは、
頭に浮かんでは消えて浮かんで浮かんで浮かんでいくこれは一体何なんでしょうか」